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オーケストラの日 2024 [Classic]

オーケストラの日 2024 @ 東京文化会館 2024/03/31

3月31日はミミにイチバン! 「オーケストラの日」。
今年もオーケストラの日祝祭管弦楽団コンサートへ行きました。

まずはスメタナの代表作、モルダウでがっちり鷲掴み。
現在ではチェコ語のヴルタヴァ(Vltava)と呼ばれるそうです。
かつては母国語禁止だったとかで、今の小中学校ではチェコ語で習うみたい。
改めて聴くと、雄大で繊細、あのメロディはいつまでも耳に残るよね。
続いて、グリーン・スリーヴスによる幻想曲。
この曲は焼酎のCMに使われてたっけ?哀愁と懐かしさを感じる。
実はイギリスの民謡なんですね、知らなかったことばかり。
そして日本の民謡を詰め込んだ、管弦楽のためのラプソディ。
外山雄三氏と指揮者の梅田さんは共に仕事をしていたそうで、
音楽に向き合う姿勢が非常におっかないという逸話。
ラプソディの楽しさ同様、今回のMCはなかなか面白い。
後半のメインにはホルストの惑星から4楽曲抜粋して演奏。
「木星」以外は初めて聴いた、天体と神話、宇宙を想像してみる。
色彩豊かな曲調、総勢100人からなる大編成ならではの圧倒感。
思った以上に素晴らしい、生演奏を聴いて気分転換、ガス抜きです。

演奏:オーケストラの日祝祭管弦楽団
(首都圏13楽団+富士山静岡交響楽団)
指揮:梅田 俊明
コンサートマスター:戸澤 哲夫
司会:江原 陽子

【曲目】
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より第2曲 「モルダウ」
ヴォーン・ウィリアムズ:グリーン・スリーヴスによる幻想曲
外山雄三:管弦楽のためのラプソディ
ホルスト:組曲「惑星」より 火星 / 金星 / 水星 / 木星
アンコール / 民謡ふるさと

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東京文化会館の五階席が、いつもの定位置です。


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新日本フィル・ニューイヤー・コンサート2024 [Classic]

新日本フィル・ニューイヤー・コンサート2024 in すみだ曳舟
《落語&オーケストラ》@ 曳舟文化センター(2024/01/06)

毎年お馴染みの新春クラシックコンサートへ行ってきました。
仕事始めを挟んで、今年二回目です。他にやること無いわけ。

前半は落語、古今亭志ん輔師匠の一席。
初めて落語を寄席で聞く、出だしで語るマクラってのが面白い。
演目は正直者が報われるという、いい噺じゃないですか。
家に帰って調べたら、古典落語「幾代餅 / いくよもち」でした。
短編小説を読み終えたホッとする感覚、スッと余韻が不意打ちに来た。
30分喋り通しは正に芸能、もう一度聞いてもクスッと笑ってしまいそう。

後半はメインのクラシックコンサート。
いつもより小さな会場でメンバー構成も小編成ですが、
劇場で演奏するオーケストラは音響抜群・迫力満点。
とりわけソプラノが超絶で、場外まで届きそうなダイナミックな声量。
今井さんご自身も魅力的だし、オペラの歌い手の規格外さに毎度驚く。
J.シュトラウスⅡは3日前の公演と丸かぶりでしたが、また違って聴こえる。
金管や打楽器がよく響く「管弦楽のためのラプソディー」は感極まってしまう。
笑いの要素が多め、一粒で二度おいしいとは言い得て妙。
羽目を外した感じ、ちょっとおふざけを含んだ演出がリラックスに繋がる。
賑やかな雰囲気がなにより、このスタイルは十分ありですね。
年末のベートーヴェンの第九よりもニューイヤーコンサートの方が
断然好きなんだよなって改めて思う。バカですねぇ。(^-^;


【第一部】落語 30分
落語:古今亭志ん輔

・・・休憩 20分・・・

【第二部】オーケストラ 60分
指揮:和田一樹
ソプラノ:今井実希*
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

J.シュトラウスⅡ:喜歌劇『こうもり』より序曲
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「慕わしき御名」*
J.シュトラウスⅡ:ポルカ「観光列車」
グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」*
グノー:歌劇『ファウスト』より「宝石の歌」*
J.シュトラウスⅡ:ワルツ「美しく青きドナウ」
外山雄三:管弦楽のためのラプソディー
アンコール / J.シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲

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《響の森》vol.53「ニューイヤーコンサート2024」 [Classic]

《響の森》vol.53「ニューイヤーコンサート2024」
@ 東京文化会館(2024/01/03)

毎年お馴染みの新春クラシックコンサートへ行ってきました。
最初と最後にウィンナ・ワルツを投じる新春らしい選曲も
バーンスタインが強烈で鮮明な聴きごたえ。
ミュージカルのおいしいところだけを詰め込んだ編曲でした。
あらためて映画観たくなるような感慨深さ。
それからヴァイオリンの前田妃奈さん、まだ21歳。
難度の高そうなヴィエニャフスキの曲を軽々と演奏して凄い。
と思ったらコンクールと凱旋コンサートで何度もお披露目してたんだとか。
でもカルメンでは情熱的で、演奏そのものが大好きなんだなと感じました。
すでに海外でやってますからね、堂々とした大物感が漂ってました。
あっという間にラストを迎え、美しく青きドナウ⇒ラデツキー行進曲。
やっぱりこの王道パターンでないとお正月らしくありませんね。(^^♪
指揮・原田慶太楼さんの個性が光るのプログラム。面白かったです。


指揮:原田慶太楼
ヴァイオリン:前田妃奈 第18回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞※
管弦楽:東京都交響楽団

【曲目】
J.シュトラウスII:オペレッタ こうもり序曲
バーンスタイン(メイソン編曲):ウエスト・サイド・ストーリーセレクション
ヴィエニャフスキ:グノーのファウストによる華麗なる幻想曲 op.20 ※
 休憩20分
バーンスタイン:キャンディード序曲
サラサーテ:カルメン幻想曲 op.25 ※
J.シュトラウスII:美しく青きドナウ op.314
アンコール / J.シュトラウスI:ラデツキー行進曲

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フレッシュ名曲コンサート 響きの森クラシック・シリーズVol.77 [Classic]

フレッシュ名曲コンサート 響きの森クラシック・シリーズVol.77
生誕150年の記念イヤーを迎えたラフマニノフ プログラム 
@ 文京シビックホール(2023/10/21)

「眠りの森の美女」でお出迎え。
原曲はバレエなのだけど、やっぱりディズニー映画の方が思い浮かぶ。
愛嬌があって可愛いよね。3分でグッとステージへ引き寄せられる。

次にラフマニノフのピアノ協奏曲、パガニーニの主題による狂詩曲。
パガニーニの有名な旋律を手を変え品を変え何度も繰り返す。
へそ曲がりな終わり方が何ともいえない余韻を与える。
ピアノ・ソロの森本隼太さんはまだ10代か、若いねぇ。
技巧的で変則的、色彩豊かな構成、甘美なフレーズを熱演。
ソリストアンコールもテクニックを魅せつけました。
若さと初々しさに好感、わんぱくに育ってほしい。頑張ってね。

時間が押して休憩は15分、まもなく交響曲第2番。
ラフマニノフのピアノの出番がない作品は、初の生鑑賞です。
重厚な面持ち、時折メランコリック、古典的にも感じる構成。
何せ60分の長丁場、序盤は暗くて途中やや疲れてくるけれど、
第3楽章の有名なフレーズ部分で気持ちがリフレッシュ。
最終楽章ではマエストロが踊る、立ち回りのような指揮っぷり。
大胆でエネルギーに満ち溢れた、華やかなフィナーレ。
非常に個性的、終演後に充実感がありました。芸術の秋を堪能です。

指揮:角田鋼亮
ピアノ:森本隼太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

【曲目】
チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」より ワルツ
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
ラフマニノフ:交響曲第2番

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アンコールも含めてオール・ロシア!!!
音楽で間違いなく世界トップなんだが、暴力でマイナス、残念です。



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フレッシュ名曲コンサート  新日本フィルハーモニー交響楽団 [Classic]

フレッシュ名曲コンサート  新日本フィルハーモニー交響楽団
映画を彩ったバロック音楽と映画音楽界の巨匠J.ウィリアムズの世界 
@ なかのZERO 大ホール(2023/09/23)

はじまりはヘンデルとバッハ。クラシックの基礎を築いた作曲家。
映画だけでなく、様々なところで使われるおなじみの二曲。
バロックの華やかさ、キラキラ感を改めて感じる。
そしてハイドン、トランペット奏者の三村梨沙さん登場。
青いドレス姿ですっくと立ち、音がよく通る、こだまする。
トランペットはパーンとエネルギッシュなイメージだったが、
やわらかな音色、歌うような豊かな表現力(よく息が続くよな)。
ソリストアンコールはまさにそれ、あたしにとっては新鮮だった。
ピアノ伴奏とのデュエットみたい。精彩を放つ。

後半はお目当ての J.ウィリアムズ 特集!
子供のころよく見たスティーブン・スピルバーグの映画音楽。
映画館で聴くのとはまた違った趣きがあり、サントラの豪華版。
スクリーンを彩った名曲群は、フルオーケストラで迫力満点。
そしてスピルバーグからジョージ・ルーカスへバトンタッチ。
申し分ない贅沢さ、「跳躍5度の旋律」をたっぷり堪能できました。
締めは E.T. のテーマ、なぜプロブラムに入れてないのだと思ったら、
アンコールに取って置いたんですね、腑に落ちました。
映画音楽もクラシックコンサートの定番になってきましたね。


指揮:和田一樹
トランペット:三村梨紗
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

【曲目】
ヘンデル:組曲「水上の音楽」より アラ・ホーンパイプ
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob. VIIe:1
ソリストアンコール / エンニオ・モリコーネ:ガブリエルのオーボエ

J.ウィリアムズ:
インディ・ジョーンズより レイダース・マーチ
ジュラシック・パークより テーマ
シンドラーのリストより テーマ
スター・ウォーズ組曲
 I. メイン・タイトル II. レイア姫のテーマ III. 帝国のテーマ(ダースベーダーのテーマ)
 IV. ヨーダのテーマ V. 王座の間とエンド・タイトル
アンコール / E.T. より テーマ

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千住真理子 with 東京交響楽団 [Classic]

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千住真理子 with 東京交響楽団 @ かつしかシンフォニーヒルズ 2023/09/09
ヴァイオリンの名手・千住真理子の弾き振りによる ヴィヴァルディ「四季」

弾き振りというスタイルを実際に見てみたくてやってきました。
本人曰く、私が好き勝手に弾いて楽団員が必死に合わせているだけなんだとか。
単純明快な答え、超絶テクニシャンが揃ってないと成立しないようです。

1st ヴァイオリン×6、2nd ヴァイオリン×4、ヴィオラ×3、チェロ×2、コントラバス×1、&チェンバロ。
最初は東京交響楽団のメンバーのみでモーツアルトの弦楽合奏曲。
一発目から素晴らしく、場内が盛り上がりチェンバロ奏者とご本人登場。
バッハの名曲がヴァイオリン協奏曲に変身、チェンバロの音色が可愛い。
クライスラーのワルツもお馴染みで聴きやすいプログラム構成だ。
千住さんはコーラルピンクのドレスで可憐、堂々と弾きまくる。
優美で、時に男勝りで、ツカツカと疾走感のある演奏に感じられた。
前半ラスト、ヴィターリの「シャコンヌ」は初聴き、掘り出し物と言っていい。
プロデビューする12歳頃に出会って、恋をしたと云う隠れた名曲でした。
お兄ちゃんの編曲の良さと熱い演奏が重なって痺れました。もう泣けるレベル。

後半はお目当てのヴィヴァルディ「四季」、の全協奏曲一気にお披露目。
春の芽吹き、夏の太陽と豪雨、秋の収穫祭、冬は雪と氷、お家でほっこり。
どの季節も個性的で美しいけどね、あたしはやっぱり「冬」が好き。
荘厳な「冬」で終わるのがいいな、かっこよくまとまった。
一般的なソロコンサートだと大抵ピアノ伴奏でちょっと寂しい感じも、
今回は東京交響楽団の伴奏で豪華で迫力が違いました。
千住真理子さんはお話上手で笑いもあるコンサートでした。


指揮&ヴァイオリン:千住真理子
演奏:東京交響楽団
【曲目】
モーツァルト:ディヴェルティメント二長調K.136
J.S.バッハ作曲 / 千住明編曲:二つのメヌエット
クライスラー:愛の喜び、愛の悲しみ、美しきロスマリン
ヴィターリ / 千住明編曲:シャコンヌ
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」

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アンコールもお兄ちゃん千住明氏の編曲。
細かい性格で皆様にご迷惑をかける、みんな嫌がる曲作り。
って身内を毒舌でいじる、兄妹そろって才気の塊。仲良しだねぇ。




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川口ファミリー・コンサート [Classic]

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新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 
川口ファミリー・コンサート @ 川口リリア(2023/08/20)

夏休みの最後は、たまにやる埼玉遠征。意外と好き。
魔弾の射手は艶やかで上々の盛り上り、続いて本日のメインはブルッフ。
ヴァイオリン協奏曲第1番のソリストは2011年生まれの HIMARI さん。
どう見たって小学生なのですが、その手にはストラディバリウス(貸与品)。
うわっ!巧い!音の運びにコブシがあるというか、技術的にはもう大人の演奏。
ソリストアンコールでパガニーニやるか?信じられない、末恐ろしい存在感。
この年齢でプロなんですね、もっと自由に遊べばいいのにと思っちゃう。
(プロフィールによると、現在アメリカを拠点に活動しているそうです。)

後半は知ってる曲、どこかでよく耳にするバレエやオペラの有名曲。
バーンと闘牛士をやって、火の鳥からボレロへ、熱く燃え上がる。
ポンポンポンと小気味良く転回して、軽快に、エネルギーに満ちていた。
生演奏で聴くボレロはいつでも素敵、ワクワク感がある。
親子で楽しむオーケストラコンサートはまんざら子供向きでもなくて、
むしろ大人向き。おじさんでも十分楽しめる音楽の授業でした。


指揮:横山 奏
ヴァイオリン:HIMARI
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

【曲目】
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調op.26
ビゼー:歌劇「カルメン」より”前奏曲”
ストラヴィンスキー:バレエ、「火の鳥」組曲(1919年版)より
ラヴェル:ボレロ

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本番前のロビーコンサート、最前列でかぶりつき。
選曲がナイス、プログレッシブでロック風、夏フェス気分をもらった。



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大河ドラマのテーマ曲 徹底解剖!その2 [Classic]

下野竜也プレゼンツ!音楽の魅力発見プロジェクト 第10回
「大河ドラマのテーマ曲 徹底解剖!」オーケストラ付きレクチャーその2
@すみだトリフォニーホール(2023/08/11)

大河ドラマのテーマ曲を解説付きで贈るコンサート。
2年前の企画が、まさかほんとの続編です。
曲目も事前にリクエストを募集していて前回よりも詰め込んでる。
黎明期は映画音楽そのもの、やがて時代劇っぽくなり、現代音楽にひろがる。
作曲家の狙いや個性が垣間見える、そんな印象を受けました。
解説では山本直純さんの録音時の逸話、
効果音で「粘土をこねてテーブル台にたたきつける」を実際に見せる。
など、制作者だから話せる昔話・苦労話が聴けました。
テーマ曲は手間がかかるとかダジャレも織り交ぜて。(^-^;
マエストロ下野さんは鹿児島出身ってことでアンコールは「西郷どん」。
実際ドラマを見ていなくても、オーケストラの生演奏は臨場感が違います。
そこに尽きるかな。笑いと拍手喝さい、楽しくリラックスして聴けました。

指揮・お話・企画監修:下野竜也
ゲスト・作曲家:池辺晋一郎
琵琶:久保田晶子
笛:福原寛瑞
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

【曲目】
大島ミチル:天地人(2009)
冨田勲:花の生涯(1963)
依田光正:樅ノ木は残った(1970)
林光:国盗り物語(1973)
山本直純:風と雲と虹と(1976)
湯浅譲二:草燃える(1979)
~ゲスト・トーク~
池辺 晋一郎:峠の群像(1982)
池辺 晋一郎:元禄繚乱(1999)
林光:山河燃ゆ(1984)
一柳慧:飛ぶが如く(1990)
三枝成彰:花の乱(1994)
小六禮次郎:秀吉(1996)
エバン・コール:鎌倉殿の13人(2022)
稲本響:どうする家康(2023)
アンコール / 富貴晴美:西郷どん(2018)

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SaLaD 音楽祭 メインコンサート《スターバト・マーテル》 [Classic]

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サラダ音楽祭メインコンサート《スターバト・マーテル》
@東京芸術劇場 2023/08/06

ゴールデンウィークに足を運んだ「野音」での公演が楽しかったので、
続けてメインコンサートにも来てしまいました。釣られやすいね。(^-^;

まず、バッハの序曲とエアを連続演奏。
マーラーの編曲版は整然として、すっと耳に入ってくるね。
序曲の最終部でダンサー二人が現れ、エアで踊る。
独特な振り付けで現代舞踊のよう、優雅さをオーケストラに添える。
G線上のアリアがモダンなバレエ曲になっちゃった。
前半15分ぐらいやって、それから20分の休憩タイム。
もう休憩かよと思ったらドヴォルザークは90分近くの長丁場。
10曲から成るまじめな宗教曲(聖歌)、深い悲しみと祈りが込められている。
荘厳で暗いけれど、声楽の多彩さ、アンサンブルが魅力的だった。
アルトの独唱良かったね、そして合唱団は60名くらいでしょうか?
全員そろってのコーラスは圧巻、声量のボリュームが桁違い。
ラストは無論大団円で、白黒からカラフルな世界へ再生した。
ただただ浸ってた、すんごいものを聴いたなっていう率直な思い。
合唱付きは「運命」しか聴いたことがなかったので、勉強になりました。

サラダ = SaLaD の由来である Sing and Listen and Dance〜歌う!聴く!踊る!
コンセプトそのものなコンサートだった、存分に味わいました。

指揮:大野和士
ソプラノ:小林厚子
メゾソプラノ:山下裕賀
テノール:村上公太
バス:妻屋秀和
ダンス:金森穣、井関佐和子(Noism Company Niigata)
合唱:新国立劇場合唱団
演奏:東京都交響楽団

【曲目】
J.S.バッハ(マーラー編) / 管弦楽組曲より「序曲」「エア(アリア)」
※「エア(アリア)」のみダンス付き
ドヴォルザーク / スターバト・マーテル



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N響ベストクラシックス 2023 [Classic]

N響ベストクラシックス 山下一史×金川真弓×N響
@かつしかシンフォニーヒルズ(2023/07/01)

2年ぶりのNHK交響楽団、N響ベストクラシックスへ行ってきました。
プログラムはチャイコフスキーの名曲二組。

前半はヴァイオリン協奏曲。
奥行きのある豊かな彩り、一音一音丁寧に紡いでゆく独奏。
この曲自体も好きなんだけど、気品のある演奏に惹きこまれた。
うっとりするよね、心地よかったです。
後半は交響曲第4番。
延々と紆余曲折しまくる長丁場な交響曲。
抑揚を効かせて進行しつつも、ふとあるごとに音量が特大に変わる。
とにかく熱く重厚なサウンド、ここまでやるかっていう大胆な演出。
爆音のチャイコフスキーは圧巻。生演奏で触れる迫力がたまらん。
これがあるから癖になる。気分転換に何度でも足を運んでしまう。
梅雨空をぶっ飛ばす、そんなパワーあふれるコンサートでした。

指揮:山下一史
ヴァイオリン:金川真弓
管弦楽:NHK交響楽団
【曲目】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
チャイコフスキー:交響曲 第4番 へ短調 作品36

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チャイコフスキーの父はウクライナ人だったそうで、
ソリストアンコールはウクライナ民謡。アンコールも充実してた。(^.^)


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パスカル・ヴェロ ✕ 仙台フィル 2023 [Classic]

アイリスオーヤマ クラシックスペシャル 2023
パスカル・ヴェロ✕仙台フィル @ サントリーホール 2023/06/01

一昨年のコンサートがとても印象深く、また行きたいなと思っていました。
サントリーホールにおける演奏会は特別感がありますね。

最初はプーランク、牝鹿とは若いお嬢さんたちを表すとのこと。
軽快に、キラキラッとしたバレエ音楽は、まるでダンスミュージックだね。
続けての協奏曲は真っ正面のパイプオルガンの迫力満点な響き。デカすぎ。
荘厳な教会音楽のフレーズ、多重録音のようなサウンド、不協和音の緊張感。
リズムは地を這って轟くティンパニの野性的豪快なドラミング。
クラシック音楽ではなかなか味わえない音圧、聴きごたえがあった。

休憩を挟んで、後半はベルリオーズの幻想交響曲。
序盤は落ち着ける曲調で、前半戦に満足したのか、眠りを危うく誘う。
だが、オーケストラをフルに活かした音響の多様性、立体的な創りに気付く。
ほんとに幻想的、物語性があって飽きることもなく、没頭した。
ラストは大音量で、またもやふんぞり返る、至近距離ならではの体感、多幸感。
プーランクもベルリオーズも好きになっちゃった、これをやった仙台フィルも。
再訪して良かった。爽やかでしかも強烈なコンサートだった。

指揮:パスカル・ヴェロ(仙台フィル 桂冠指揮者)
オルガン:今井 奈緒子
ティンパニ:竹内 将也
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団

【曲目】
プーランク:演奏会用組曲「牝鹿」
プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14a


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カーテンコールは撮影OK だったのですが、照明で飛んでしまった。(^-^;



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SaLaDスプリングコンサート [Classic]

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祝・日比谷野音100周年~SaLaDスプリングコンサート 野音 de オーケストラ 
@ 日比谷公園大音楽堂(2023/05/04)

サラダ音楽祭主催のチケットが当選しました。
というわけで久しぶりの、ゴールデンウィークにお出かけです。

日比谷公園大音楽堂の100周年を祝したクラシックコンサート。
野音の完成から2ヶ月後に起きた関東大震災でも、びくともしなかったそう。
災害に見舞われた人々に慰労と音楽を提供する場になったそうです。
都知事の百合子さんのコメントより。うろ覚え

オープニングはパイレーツオブカリビアンのテーマ曲。
マエストロの井上道義は海賊のコスプレで登場し盛り上げる。
演奏後、衣装チェンジを兼ねてゲストの小池都知事と出番交代。
饒舌な挨拶とは対照的に、ラデツキー行進曲の指揮振りは少し硬かったな。
無事に完奏、正装になったマエストロが再登場、オーケストラも本気モード。
アンダーソンによる弦楽器一体のピチカートはユーモアで特別感がある。
「春の声」は新緑にピッタリ、ソプラノに見惚れちゃう。流石はプロの声量。
「天体の音楽」は青天のはるか向こう、次男坊のひねくれ感があるんだとか。
組曲「グランド・キャニオン」は自然を耳と肌で触れる、迫力を直に感じた。
陽気で開放感のあるプログラム。あっという間の一時間でした。
公演日は五月晴れ、陽が差す座席側は暑くて大変そうだったけど、
私の席は日陰に入ったところ、時折吹く風が優しく涼しくて快適。
野外のクラシックコンサートは天候に恵まれ、清々しかったです。
このあとはラフォルジュルネが待っている。


指揮:井上道義
ソプラノ:中川郁文「春の声」
司会:中井美穂
演奏:東京都交響楽団

【曲目】
バデルト:映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」より
アンダーソン:プリンク・プランク・プランク Plink, Plank, Plunk!
J.シュトラウス2世:ワルツ「春の声」 op.410
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」 op.235
グローフェ:組曲「グランド・キャニオン」より
「第1曲 日の出」、「第4曲 日没」、「第5曲 豪雨」


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オーケストラの日 2023 [Classic]

オーケストラの日 2023 @ 東京文化会館 2023/03/31

3月31日はミミにイチバン! 「オーケストラの日」。
前回から4年ぶりに開催されました、満員御礼の張り紙。
オーケストラ界にとってコロナ禍はとても大変だったようです。
よってプログラムもこの日のための特別バージョン。
幕開けはドヴォルザーク、キレがあってきらめく、華々しく始まる。
続くワーグナーは、何とも奥ゆかしい、美しい、ゆるりと傾聴する。
ベートーヴェンは、私でも知っている「田園」からの抜粋。
第4楽章「雷雨、嵐」⇒第5楽章「牧人の歌嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」
表題そのものが、このコンサートに秘められたメッセージを記していた。
ラストのチャイコフスキーも交響曲の最終楽章より。
まさに美味しいところ、チャイコフスキーならではの壮大な終わりかた。
まんまと惹きこまれました、ダイナミックでスカッとした。
休憩なしの演奏も司会進行を挟むので、その間ストレッチして一休みOK。
アンコールもあって大盛況、誰もが楽しめるコンサートでした。
ストレス解消にはやはり迫力のある生演奏に限りますね。(^-^)

演奏:オーケストラの日祝祭管弦楽団
(首都圏13楽団+群馬交響楽団、富士山静岡交響楽団)
指揮:キンボー・イシイ
コンサートマスター:篠崎史紀
司会:山田美也子

【曲目】
ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」op.92
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ベートーヴェン:交響曲第6番へ長調「田園」op.68 より第4楽章&第5楽章
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op.64より第4楽章
アンコール / クライスラー:愛の喜び

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どうでもよい話、余談です。
タモリ倶楽部、とうとう終わっちゃった。残念です。
あぁあ、おじさんが好んでみるバラエティ番組は無くなった。
番組の役割を果たしたって、それはもうテレビの役目も終わりだと思う。
小さな別れの春。今年気になるのは MLB(大谷君ほか)くらい。



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ニューイヤー・コンサート 2023 [Classic]

オリックス Presents ニューイヤー・コンサート 2023
@ すみだトリフォニーホール 2023/01/03

毎年恒例の新春クラシックコンサート。
今年はオペラ歌手をゲストに迎えるプログラムだったので、
新日本フィルのニューイヤーコンサートに決断しました。
お決まりのウィンナーワルツ、ポルカを挟みつつ、
「こうもり」「椿姫」のアリア、「春の声」を披露しました。
宮地江奈さんの艶やかな美声、驚くほどの声量に惹きこまれた。
私だけでなく会場全体が魅了されたといってよいな、今回の主役だ。
途中のトークが思ったより長すぎて間延びした感じではあったが、
ビルマン氏によるサンサーンスは、程よい緊張感が出て良かった。
アンコールはもちろんラデツキー行進曲。わかっちゃいるけど楽しい。
お正月らしいお祭り感。これが私の初詣(のようなもの)。


指揮:柴田真郁
ソプラノ:宮地江奈
ヴァイオリン:ビルマン聡平(NJP首席第2ヴァイオリン奏者)
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

【曲目】
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇『こうもり』より序曲
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇『こうもり』より 「侯爵様、あなたのようなお方は」
ヴェルディ:歌劇『椿姫』より第1幕への前奏曲
ヴェルディ:歌劇『椿姫』より「ああ、そは彼の人か~花から花へ」
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
ソリストアンコール / マスネ:タイスの瞑想曲(オーケストラ版)
J.シュトラウスⅡ:シャンパンポルカ
J.シュトラウスⅡ:春の声
J.シュトラウスⅡ:南国のバラ
J.シュトラウスⅡ:美しく⻘きドナウ
アンコール / ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲

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それから2023年、ラ・フォル・ジュルネ4年ぶり復活!です。
年初めに続くゴールデンウィークの恒例行事、行かなくては。



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小山実稚恵 サントリーホール・シリーズ Concerto<以心伝心> [Classic]

小山実稚恵 サントリーホール・シリーズ Concerto<以心伝心>

ピアニスト小山実稚恵デビュー40周年(2025年)に向けての、
コンチェルト・コンサートに行ってきました。at 2022/10/29

前半はメンデルスゾーンの楽曲。
オーケストラのみの序曲からスタートして温まる。
清々しい雰囲気に包まれて、ご本人登場、人気あるのね。
メンデルスゾーンの協奏曲は演奏する機会があまりないそうなのだが、
完全に自分のものにしてしまっている。とても楽しそうに弾いている。
バワフルなビアノに見えて、実は丁寧にまとめて、綺麗な音色でした。

後半のラフマニノフはさらにパワフル増強。まだパワー出るのか。
今思えば、メンデルスゾーンは肩慣らしだったのかな。
一切妥協のない、情感溢れる演奏。一心不乱の集中力。
オーケストラとの連帯性が見事に繋がって、まさに縁の下の力持ち。
なんかすごいなってすぐに直感した。もう流れのままに身を委ねるだけ。
痺れた。こんなにも情熱的で奥行きを感じるとは思わなかった。
強烈な盛り上がりで終演。スタンディングオベーションまであった。

アンコールは指揮者大野氏との連弾。珍しい光景にどよめきの声。
ふたりは藝大の同期で互いに敬愛している間柄なんだそう。
まぁそういうことでしょうな、距離感が普通じゃなかったもん、
見てるこっちが恥ずかしいくらい。

実は後半開始前、上皇后美智子さまがご来賓されて、大変驚いた。
否が応でも格式高い雰囲気になって、背筋がピンとしちゃった。
アンコールの二曲目バッハは美智子さまにささげられたのかな。

ピアノ:小山実稚恵
指揮:大野和士
演奏:東京都交響楽団

【曲目】
メンデルスゾーン:序曲「美しいメルジーネの物語」
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調 作品25
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
【アンコール】
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲第10番(小山実稚恵&大野和士によるピアノ連弾)
J. S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 第1番 より プレリュード

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たまに買ってみる P席は団員の様子が真後ろから見られて面白いな。
思いがけない出来事があって、印象深いコンサートでした。(^.^)



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第70回ティアラこうとう定期演奏会 [Classic]

第70回ティアラこうとう定期演奏会 @ ティアラこうとう(2022/09/23)
夏の残火に舞え スペインの熱き風よ

前半はスペインにちなんだ楽曲を、6連続で一気に演奏。
指揮者が舞台袖に退かなかったので、間延びせず高揚感が続いた。
オーケストラの熱い演奏に、ソプラノ歌手の存在感も負けてない。
「次世代を担うオペラ界の新星、高野百合絵氏をソリストに迎える」
との告知でしたが、深紅のドレスを軽く着こなす、ラテンのムード満載。
歌唱力は勿論、女優のような恵まれた容姿は、おじさんキラーになりそう。

後半、まず演奏を始める前に実演を交えた解説がありました。
指揮する藤岡さんのサービス精神旺盛というかエンタメ好きなのが伝わる。
で、そのバレエの演技がどんな風に楽器で表現されているのか、
ネタが分かっているといないとでは、全然とらえ方が違いますね。楽しめた。
ソプラノ歌手がいるので「三角帽子」は歌も含めた全曲版で、
出番になると2階のバルコニーから登場した。喜劇の演出がここにもあった。
そして迎えるフィナーレは轟音のよう、思い切った演奏が重厚な交響曲みたい。
最近ようやく洋楽ロック系の来日公演が復活してきたのだけども、
クラシックも定期的に通わないとね。情熱的なコンサートでした。(^-^)


指揮:藤岡 幸夫(首席客演指揮者)
ソプラノ:高野 百合絵
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

【曲目】
ビゼー:歌劇「カルメン」より第1幕 前奏曲
ビゼー:歌劇「カルメン」より“ハバネラ”
シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
ドリーブ:カディスの娘たち
ファリャ:バレエ音楽「恋は魔術師」より火祭りの踊り
チャピ:サルスエラ「セベデオの娘たち」より 囚われ人の歌
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」(全曲)


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ズーラシアンブラス vs 新日本フィル 真夏の紅白クラシック合戦 2022 [Classic]

SMBC presents
ズーラシアンブラス vs 新日本フィル 真夏の紅白クラシック合戦 2022
@すみだトリフォニーホール(2022/08/11)

夏休みってことで、敢えてこのコンサートに来てみました。
ズーラシアンブラスは数年前に「音楽の絵本」で見たことがありますが、
親子連れの中に、大人一人というのはやっぱり恥ずかしいな。
まぁ、あたしと同じ物好きな方もおりましたが(ホッとする)。

予想通り客席はかなり騒がしかったです。阿鼻叫喚。
メインは子供たちなので、おしゃべりや泣き声は辛抱するも、
当人も集中力が切れたら長く感じることでしょう。ある意味可哀想。

今回は新日本フィルとの紅白クラシック合戦。
バトルといってもね、ソリストのデュオという形式でした。
楽団のオリジナル曲は威風堂々としてわかりやすいし、
超有名曲も大胆にアレンジ、ヒーロー戦隊ショーのようなコミカルな演出。
予測不能な展開と、いざ演奏が始まるやその圧倒的なテクニックに感心する。
野生動物の勇猛さ、悪戯好き、子供っぽさなんかを意識されているのかな。
とくにナマケモノさんは可愛らしくて愛嬌があった。ほんとに働き者だ。
気真面目に弾くだけじゃない、即興的な生演奏の迫力に引き込まれます。
一瞬だけ童心に帰ったような気がしましたよ。
来年も開催するそうですが、流石にもういいか、なんか疲れた。(^-^;


指揮:和田一樹
紅組:ズーラシアンブラス
白組:新日本フィルハーモニー交響楽団

世界の子どもたちに捧ぐ動物たちの絆のファンファーレ
やぎさん協奏曲 / 白ヤギ(オーボエ)VS 柿村麻実(ファゴット)
大きな古時計 / ドゥクラングール(トランペット)VS 植木昭雄(チェロ)
ヴィヴァルディ:「四季」より夏 / 崔文洙(ヴァイオリン)
フライパンコンチェルト / ナマケモノ(パーカッション)
フレールジャック / スマトラトラ(トロンボーン)VS 古賀慎治(トロンボーン)
クラリネットをこわしちゃった協奏曲
/ メリッサ&ベルガモット(クラリネット)VS マルコス・ペレス・ミランダ(クラリネット)
トランペット協奏曲+愛のメモリー
/ インドライオン(トランペット)VS 山川永太郎(トランペット)
幻想曲かごめ+お祭りマンボ
アンコール:小さな世界

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ちなみに勝敗は白組の勝ちでした。



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讃・山本直純没後20年「オーケストラがやっと来た」 [Classic]

下野竜也プレゼンツ!音楽の魅力発見プロジェクト第9回
讃・山本直純没後20年「オーケストラがやっと来た」
@すみだトリフォニーホール(2022/08/06)

昨年の企画は大河ドラマでした。
これが面白かったので今年も参加しました。
今回は山本直純特集です。真面目なんだか冗談なんだか。(^.^)
昭和のTV番組「オーケストラがやってきた」をもじった公演名。

演奏する新日本フィルハーモニー交響楽団は創立50年。
その生みの親が小澤征爾氏と、本日の主役 山本直純氏。
そして指揮する下野竜也さんのお師匠にもあたるわけで、愛情があふれまくり。
トークが止まらないな、数々のエピソードを聞かせてくれました。
日本でクラシックの裾野を広げようとした情熱と功績。(ちゃんと広がった)
演奏者や聞き手、とにかく相手を楽しませようとするサービス精神。
誰からも愛される豪快なキャラだったんだね。
自身の曲目も、どこか人懐こく感じて、重苦しくなく、エンタメ性があるよね。
アンコールの「男はつらいよ」で情がうつってジ~ンと来てしまった。
とても良い企画だったと思う。ダジャレも盛沢山で楽しかった。
来年もきっと行くべ。


指揮:下野竜也
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

【曲目】
山本直純 / 白銀の栄光(管弦楽版)
山本直純 / 交響譚詩 シンフォニック・バラード
伝説の番組『オーケストラがやって来た』テーマ曲(J.シュトラウスⅡ:常動曲)
オーケストラのためのデモンストレーション(オーケストラの楽器紹介)
/ バッハ、プロコフィエフ、ブリテン、サン=サールス、ビートルズ、、、
名物企画「1分間指揮者コーナー」 / ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ドヴォルザーク(山本直純編曲) / ユモレスク
アンコール / 男はつらいよのテーマ曲

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すみだクラシックへの扉 #08 [Classic]

すみだクラシックへの扉 #08
@すみだトリフォニーホール(2022/06/18)

前半はヴァイオリン協奏曲。
周防亮介さんの伸びやかな、ブレのないソロパートに目を惹かれつつ、
支えるオーケストラの連帯性、びしっと決まって、相乗効果の飛躍っぷり。
とても色香がありました。見惚れてました。

後半は吉松隆氏の楽曲。
ジャズのようなモチーフ、オカリナによる小鳥のさえずり、不協和音、リズム感、
トイピアノまで出てきた、現代音楽ならではのユーモア/アイデアが満載。
重苦しくなく、結構ポップ寄りな、清涼感を感じる作品だった。
最後に吉松さんご本人が登場して大団円。このお爺さんすごいんだな。

キンボー・イシイさん。この方も初めて知りました。
難しそうな現代音楽をしっかりまとめ上げ、情熱的に指揮する姿。
海外で活躍する腕前を見せつけられた感じ。
予習もせず初聴きのプログラムはどうなることか想像がつかないけど、
オーケストラの生演奏は楽しい、新たな気づきや出会いもある。
今回も日々のモヤモヤ感をガス抜きできましたよ。


指揮:キンボー・イシイ
ヴァイオリン:周防亮介
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
【曲目】
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op. 61
ソリスト・アンコール
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番よりサラバンド
休憩20分
吉松隆:鳥は静かに・・・ op.72
吉松隆:交響曲第6番「鳥と天使たち」 op. 113

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第131回さいたま定期演奏会 日本フィルハーモニー交響楽団 [Classic]

ソニックシティ 2022 シリーズ
第131回さいたま定期演奏会 日本フィルハーモニー交響楽団
@埼玉会館(2022/05/20)

リストの交響詩レ・プレリュードからスタート。
フルオーケストラの迫力と、打楽器が目立っていて華やか。
ちょっとひねくれたところもあって面白い。
間を置くことなくブルッフのヴァイオリン協奏曲に移る。
ソロと管弦楽の持ちつ持たれつな展開、聴き心地の良い曲なんですね。
それにしてもヴァイオリンの高音域がとても綺麗に鳴り響く。
なんだかどえらい名器を使っているんだなと実感した。

ラストはチャイコフスキーの交響曲第5番。
メランコリックな第2楽章、或いはレクイエムのような仄暗さまで、
曲全体通して右往左往して振り幅が大きくて、ともすると不安定な感じ。
危うい足場を渡るような、でも踏み外さないでスルスル進んでいく。
長時間の交響曲を無心で聴いていた。不思議と気が散らなかった。
これこそチャイコフスキーの妙。というか相当な技術力。やっぱ好きなんだな。
そして最終楽章のラスト数分、とにかく熱く壮大に歌い上げるという、
お決まりのパターンではあるが、スゴイ盛り上がった。
わかっちゃいるけどフィナーレがあってこそですね。スッキリした。(^.^)


指揮:西本智実
ヴァイオリン:三浦文彰
演奏:日本フィルハーモニー交響楽団
【曲目】
リスト:交響詩《レ・プレリュード》
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
ソリストアンコール / パガニーニ:ネル・コル・ピウ(うつろな心)による変奏曲
休憩20分
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64

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GWは休まず働いたから有給をとって埼玉遠征。My Golden Week !!!
茨城から常磐線で上野駅。そこで乗り換えて浦和駅到着。
時間的には新宿やお台場まで行くのと変わらんな。
遠出したつもりが意外と近場だった。(^-^;



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