SSブログ

魂柱と鞴と鞴と声帯 @ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024 [Classic]

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024 @ 東京国際フォーラム(2024/05/03)

2024年のテーマは、音楽の「オリジン(起源、ルーツ)」に立ち返ります。
世界のあらゆる国々の作曲家たちをインスパイアしてきた様々な音楽の伝統に、
スポットライトを当てます。だそうです、1日目だけ参戦しました。

No.113 スマートな天才の静かなる革新
ワーグナー:ジークフリート牧歌
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ソリストアンコール / J.S.バッハ:ガヴォット
 辻彩奈(ヴァイオリン)、兵庫芸術文化センター管弦楽団指揮、
 クリスティアン・アルミンク(指揮)

No.114 精密な音は愛と共に自らのルーツへ
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
ラヴェル:ボレロ
 萩原麻未(ピアノ)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、齋藤友香理(指揮)

No.113 はワーグナーとメンデルスゾーン。
凄く丁寧に、奥ゆかしく音を奏でている印象を受けた。
優しい音色に包み込まれて、穏やかな気持ちになる。
ヴァイオリン可愛かった、拍手喝さいに応えてアンコールも演奏。
アンコール後も続く拍手に苦笑い。勘弁してやれよ。
No.114 はラヴェルの世界に没入する。
バスク民謡を彷彿させるメロディは、変則的かつジャズっぽさもあり妖艶。
掴み処のないのが良い所。トドメのボレロはいつ聴いてもスカッとします。
大ホールが全席完売で大したもんだ、やっぱりラヴェルは人気あるよね。

20240503_152731.jpg



No.126 魂柱と鞴と鞴と声帯
新倉瞳(チェロ / 魂柱、コンチュウ)、佐藤芳明(アコーディオン / 鞴、フイゴ)
チャラン・ポ・ランタン(唄とアコーディオン / 声帯と鞴)
【曲目】 
ヴィヴァルディ: チェロ・ソナタ第5番 ホ短調 RV40 から 第1、2楽章
チャラン・ポ・ランタン:内緒の唄
クレズマー・ヒストリー・メドレー:
 ニグン~オデッサ・ブルガリッシュ~コロメイカ~コロプチカ
クレズマー・インスパイア・メドレー:
 プロッホ「祈り」~チャラン・ポ・ランタン「マジシャン」~佐藤芳明「ヨールヨール」
イディッシュ民謡メドレー:長靴~ドナドナ~アレプリダー
モノー:愛の讃歌(チャラン・ポ・ランタン バージョン)

お目当ては No.126。
チャラン・ポ・ランタン、新倉瞳、佐藤芳明、一夜限りのカルテット。
この枠の常連だった渋さ知らズは卒業したのかな?
持ち曲が多すぎてて、なんだかごちゃごちゃした編曲だった。
トークも交えた進行もぎこちなかったが、クレズマー音楽の勉強になった。
それでも女性三人歌えて、歌ものは抜群で、替え歌が面白かった。
可笑しみの中にいぶし銀の輝き、応用利くアコーディオンの巧みさ発見。
伴奏も主旋律もなんでも出来てしまうのね、チェロの音色とも相性良好。
アンコールの「愛の讃歌」は悪戯っぽく絶妙に、凄すぎる唄の声量。
姉妹のパフォーマンスがまるでディナーショーみたいでした。
結局は惹きこまれてしまって、あっという間の45分でしたね。

20240503_175742.jpg
本番前にラジオ出演しているのを偶然目撃。キャラが独特。



nice!(31)  コメント(0)