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小林研一郎 入魂のチャイコフスキー [Classic]

かつしかシンフォニーヒルズ リニューアル記念
《小林研一郎 入魂のチャイコフスキー》小林研一郎×服部百音×読響
@かつしかシンフォニーヒルズ(2021/10/23)

本公演はチャイコフスキーの二本立て。渋い。深い。暗い。
まずはじめはヴァイオリン協奏曲。その第1楽章は、
フジテレビ系番組のツールドフランスのエンディングテーマにも使われ、
個人的な思い入れがある曲。初っ端からちょっと感動している。
第2楽章からは、甘く切ないメロディに、キレッキレの離れ業を垣間見た。 
お若いのに凄いね。さらに成長したらどうなるんだろうね?
ヴァイオリニストの服部百音という名前は覚えておかなくては。

対する後半の交響曲はマエストロを眺めていた。どうしても目が行くんだよ。
譜面台や安全柵、遮るものがないから距離間が近く、立ち振る舞いが大きく見える。
天空を指さすような独特のタクトに、孤高の雰囲気、あるいは固い精神を感じ、
見ていてかっこよい。惚れ惚れする。御年81歳とは信じられん力強さ。
仄暗いサウンドにただ浸るだけ、コバケンの世界観に魅了された。
そして見惚れているうちに、クラシックお決まりの終盤の盛り上がり。
金管楽器の中重低音が大音量でさく裂、空気が裂けるような感覚が伝わる。
結果大団円。アンコールはクライマックスのラスト2分を再演奏する粋な計らい。

今月2度目のコンサート鑑賞で、このご時世に欲張りすぎたと思いつつも、
足を運んでみるもんです。帰路はその足取りが軽くなっています。
文字通り「芸術の秋」を堪能できました。

指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:服部百音
管弦楽:読売日本交響楽団
【曲目】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64
アンコール / 交響曲第5番の最終楽章のラスト2分間

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