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#33 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉 [Classic]

#33 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉
@すみだトリフォニーホール(2020.09.11)

新日本フィルハーモニー管弦楽団の定期コンサート、ルビー。
今夏会場に足を運んでみて、この管理態勢ならまた来てもよさそうって。
フェスやライブのない夏なんてね、風物詩がぽっかり抜けたよう。
その代わりと言っちゃぁあれだけど、心を癒すクラシックコンサート。

カルメン組曲第1番は、子供のころから馴染みのある曲。
そうそうこういう感じと、生演奏で聴けて嬉しくワクワクした。
ヴァイオリン協奏曲は、まさに華麗。涼しげさもある。
三浦文彰さんは大河真田丸のテーマ曲で名前は知っていたが、
ホントに貴公子だね。情熱的、若いのに魅せ方を習得しているな。
シンフォニエッタは全くの初めて、ポップでユーモアのある曲調。
肩ひじ張らずリラックスして聴けました。こういうのもいいね。
定期公演でもアンコールは充実してた。お得なコンサートでした。

指揮:矢崎彦太郎
ヴァイオリン:三浦文彰
演奏:新日本フィルハーモニー管弦楽団
【曲目】
ビゼー:カルメン組曲第1番
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調
プーランク:シンフォニエッタ
【ソリスト・アンコール】
ビュータン:アメリカの思い出~ヤンキー・ドゥードゥルによるブルレスク風変奏曲
【オーケストラ・アンコール】
ラヴェル:「クープランの墓」よりメヌエット


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追記
大阪なおみさん、全米オープン優勝おめでとう。
彼女を通して人種差別の根深さを改めて感じました。
勝負強い。最高の結果をたたき出した。すごいね。


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横山幸雄のまるごとベートーヴェン チャリティーコンサート [Classic]

SMBC Presents
横山幸雄のまるごとベートーヴェン チャリティーコンサート
@すみだトリフォニーホール(2020.08.13)

今年3月から延期になっていたコンサートが開催されることに。
きょうも猛暑で大変。プログラム再編となって主催者側はもっと大変。

ベートーヴェンの生誕250年を祝すコンサート。
よってプログラムは彼の作品の美味しい所をつまみ食い。
あらためてベートーヴェンを知る機会となりました。
どの曲も当然いい曲だ。特に月光を聴けたのはすごく楽しかった。
ベートーヴェンは本来ピアニストだからね。シンプルにかっこいいのよ。
ベートーヴェンふんする横山さんがよくしゃべる。弾き振りが面白い。
当時進化中だったピアノを自在に使いこなす才能を体感し、
彼の生い立ちや「音楽の聖人」とまでいわれる所以を再確認。
暑いのは超苦手でフラフラするけど、音楽と触れる喜びが勝っていました。
なんかもう、終わった時にはどうでもよい安堵感・達成感がありました。
これにて Go To コンサートは一旦おひらきです。
先日同様、当然なのかもしれないけど空席も見受けられた。
プロの演奏会なのに寂しい。誰もが普通に行けるようにならないと。


指揮・ピアノ・お話:横山幸雄
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
【曲目】
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」より第1楽章
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 「月光」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」より第1楽章
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」より第2楽章
おもしろ楽器辞典(オーケストラの楽器紹介、結構長かった)
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」より第1楽章
アンコールもベートーヴェン、交響曲第7番より第4楽章

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2020 [Classic]

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2020
日本フィルハーモニー交響楽団(2020.08.08)
ベートーヴェン生誕250年~祝!生誕90年の武満徹&生誕250年のベートーヴェン~

数年ぶりに川崎シンフォニーホールに来ました。
螺旋状の綺麗なホール、懐かしいです。

チケット買ってもどうせやるわけないと思っていたら、、、
演るみたいデス。ならば腹くくって行きますよ。
で、実際のところ、ガイドラインを遵守していれば、
混みあったショッピングセンターよりもずっと用心深いなと思いました。
それでもお互いに気を遣いますね。ピリピリします。(-_-;)

マスク義務の音楽鑑賞。暑いし、息苦しいし、ある種苦行。
でも半年以上ご無沙汰の生演奏。じかに聴けるだけで嬉しかった。
村治佳織さんのクラシックギター、大人の色気があって幻惑されたね。
実のところ、ベートーヴェンの交響曲 第1番も初めて聴きました。
ハ長調の軽く弾む音階に、いつの間にか気持ちがノッていました。
最後のアンコールもベートーヴェンで大団円。
足を運んでよかったと思うコンサートでした。


指揮 :梅田俊明
ギター:村治佳織
オーボエ・ダモーレ:松岡裕雅(日本フィルハーモニー交響楽団 オーボエ副首席奏者)
【曲目】
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲
武満徹:虹へ向かって、パルマ
ベートーヴェン:交響曲 第1番
【ソリスト・アンコール】
武満徹:「森の中で」から ウェインスコット・ポンド
―コーネリア・フォスの絵画から―
【オーケストラ・アンコール】
ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」第1幕から序曲



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《響の森》vol.45 ニューイヤーコンサート 2020 [Classic]

ニューイヤーコンサート 2020 @ 東京文化会館 2020/01/03

毎度おなじみ新春クラシック。
プログラムを見比べて昨年に引き続き、東京都交響楽団へ。
ちょっとずつ自分の好みが分かってきたと思います。

はじめの越天楽は、オーケストラの様式でも雅楽っぽく聞こえて不思議。渋~い。
お目当てのラプソディ・イン・ブルーは、さらっと弾いている感じが憎い。
でもかっこいい。弾き手によっても楽曲の印象がずいぶん変わる。
ピアノとオーケストラのセッションが自由で面白い。やっぱりジャズだね。
フィナーレの管弦楽のためのラプソディーで、ようやく盛り上がって終結。
お正月ならではの邦楽に加え、全体的に郷土色のあるような選曲。
令和を新しく迎える、厳かな、落ち着いた雰囲気。
ちょっと眠くなっちゃった、ほっこりしたコンサートでした。


【プログラム】
演奏 東京都交響楽団
指揮 外山雄三
ピアノ 横山幸雄

近衛秀麿(編曲):越天楽
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.68
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
(休憩20分)
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
外山雄三:管弦楽のためのラプソディー

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明けましておめでとうございます。
昨年末にかけて首から肩背中腰まで痛みが取れず、お正月は寝たきりでした(お酒も)。
健康うんぬんかんぬんっていうのを痛感しましたよ。
今年はのらりくらりとね、力を抜いてもいい場合は抜くことにする。
ブログ更新も月一ぐらいでいいかな。(^_^;)


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N響「夏」2019 [Classic]

N響「夏」2019 @NHKホール(2019/07/19)

当日券があったので、結局来てしまった。
NHK交響楽団による夏恒例のコンサート。
気鋭の演奏家を呼び寄せてさ、
超有名な交響曲を堂々とやっちまうのが良いよね。
もぎたての夏野菜のような新鮮な感じがするもんね。
ピアノ協奏曲かっこよかったっぺ。
今月二度目のクラシックコンサートは、きりっと軽快、優雅でした。
最近ちょいと通い過ぎかもしれないけれど、、、
いざオーケストラの生演奏が始まると、、、
MUSIC に集中して無になる、無心になる瞬間があるのよ。
これが日常では感じない、スッキリ感があって気持ちいい。

【曲目】
指揮:ディマ・スロボデニューク
ピアノ:シモン・トルプチェスキ
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
シベリウス/交響曲 第2番 ニ長調 作品43

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マケドニア出身のシモンさんは日本語で挨拶してくれました。
13年振り2回目の来日なんだとか。
さくらさくらを歌うピアニスト。アンコールが一番強烈だった。(^^ゞ


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響きあうアジア2019ガラコンサート [Classic]

響きあうアジア2019ガラコンサート@東京芸術劇場(2019/07/01)

ベトナム、タイ、フィリピン、インドネシア、ミャンマーのオーケストラと、
時々、日本の高校生(吹奏楽部)が現れる特別編成のクラシックコンサート。

司会の朝岡さん(元アナウンサー)が流暢で会場内を和ませる。
演奏者とのこてこてな絡みに加え、曲紹介がとても分かりやすい。
博識のない素人には司会付って楽チンだね。
本公演のプログラムは勇ましい重厚なものが並んでました。
小林氏の特別な指揮でいっそう情熱的に+混沌的なりました。
これこそ東南アジアの熱風なんだとか。とことん長所を伸ばすタイプかも?
そう言われると、なんとな~くオリエンタルっぽく聴こえたし、
ラストの大序曲「1812年」は総勢80人ならではの大迫力で感動。
お堅い文化交流事業の催し物であるけれど、ちゃんと娯楽として楽しめた。
梅雨空を払いのける、否、よりムシッとさせる変なエネルギーを帯びてました。

【プログラム】
指揮:小林 研一郎
ヴァイオリン:瀬﨑 明日香
司会:朝岡 聡

ヴェルディ:「アイーダ」より“凱旋の行進曲”
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
小林研一郎:「パッサカリア」より“夏祭り”
・・・休憩20分・・・
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
チャイコフスキー:大序曲「1812年」

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演奏者あるいは指揮者によって会場の雰囲気って全く変わるね。
上手いヘタじゃないよね。クラシックコンサートの再発見でした。



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生オケ・シネマ チャップリン [Classic]

新日本フィルの生オケ・シネマ @すみだトリフォニーホール(2019/05/25)

新日本フィルハーモニーによる生演奏付きの映画上映。
チャップリンの「担へ銃」と「キッド」の二本立て。

無声映画(パントマイム)と生演奏ってとても合いますね。
スクリーン下に陣取るオーケストラは完全に溶け込んでました。
大砲の効果音とか細かいところまで全部再現していて、
画面に集中できる相思相愛のような関係。
チャップリンは子供の頃以来。画像がクリアになってました。
途中で寝ちゃうんじゃないかと思ったけど、全くそんなことなし。
可笑しかったし感動した。もう忘れちゃうからね、昔の映画は。
へたな映画よりもよっぽどマシ。ホッコリする贅沢な映画鑑賞でした。
こういう上映スタイル好きになりそうです。

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オーケストラの日 2019 [Classic]

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オーケストラの日 2019 @東京文化会館 2019/03/31

3月31日をミミにイチバン!
ってことで「オーケストラの日」なんだそうです。
こういったクラシックの催しが毎年あったなんてね。
会場はまさにお祭りムードで老若男女わぃわぃガヤガヤしてました。
オープニングのスターウォーズでパンッと弾け、
ヴァイオリン協奏曲はとても華やかで楽しめたし、
なにより大好きなボレロを生で聴けて大収穫。
この日限りの特別感と司会の朝岡さんが面白かった。
クラシックは背伸びしないパタ~ンもアリかと思う今日この頃。
あたしのミミはちっとも成長しませんね。(^^ゞ
公演直前に買ったので座席は隅の隅の隅でしたが、
アンコールもあって2時間たっぷり満喫、お得なコンサートでした。
・・・それと上野の桜が満開で大混雑。❀❀❀

オーケストラの日祝祭管弦楽団(首都圏13楽団)
指揮:大友直人
ヴァイオリン:竹澤恭子
司会:朝岡聡

ジョン・ウィリアムズ スターウォーズより「王座の間とフィナーレ」
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
チャイコフスキー 幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
ラヴェル ボレロ

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3月は年度末特有の日々バッタバタで消耗に次ぐ消耗。
・・・世間的にもばたばた感はありましたね。
イチローの引退は自然なお約束ではあったけども、
行く予定だった電気グルーヴのLIVE は中止になっちゃうし。
キース(THE PRODIGY)の訃報は少なからず喪失感もあり。(-_-;)
日頃の鬱憤&イライラを生オーケストラでプスッとガス抜き。


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《響の森》vol.43 ニューイヤーコンサート 2019 [Classic]

ニューイヤーコンサート 2019 @ 東京文化会館 2019/01/03

毎年恒例の新春クラシック。
今年は新日本フィルから、都響のコンサートへ。
ポロネーズで新年らしく明るいスタート。
サクソフォン協奏曲はサックスとオーケストラの掛け合いが良かった。
ジャズっぽい要素が盛り込まれた現代音楽でした。
ジャズとかジャズっぽいとかいうフレーズに弱いっす。面白かった。
交響曲第4番はピチカートのところでちょっと眠くなっちゃったんだけど、
第4楽章?の号砲でビクッとなってから、フィナーレまでの盛り上がりは高揚しましたね。
すべて初見だったので新鮮ではありましたが、、、
サイド席だったため首を終始横にキープしていて、姿勢がおかしくなる。
肩こり持ちにはちと辛かったです。映画鑑賞と同じくポンコツっぷりが身に染みる。


【プログラム】
演奏 東京都交響楽団
指揮 川瀬賢太郎
サクソフォン 須川展也

チャイコフスキー:歌劇『エフゲニー・オネーギン』より「ポロネーズ」
グレグソン:サクソフォン協奏曲
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36
ソリストアンコール:ドゥーン河のほとりにて(アイルランド民謡)

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初めて入った東京文化会館。なかなか個性的な構造でした。
これで行ってみたかった都内のホールはだいたい制覇。
B席はリーズナブルだけど、高所恐怖症の人には不向きだね。奈落へ落っこちそう。
来年はどこのコンサートにしようかね。


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N響「夏」2018 [Classic]

N響「夏」2018 に行ってきました(2018/07/20)。

ひさしぶりのNHKホールで、王道のクラシックコンサート。
シベリウスの今回初めて聴いた楽曲は独特のメロディでした。
フィンランドの大地と文化を思わせるような郷愁感。
民謡的なリズム、楽団とヴァイオリンとの駆け合いがとてもよかった。
ブラームスは、うん、ちょっと重いね、叙情的で重々なサウンド。
それでもユニゾンなところとかベートーヴェンを彷彿させるところとか。
サラステ氏の分かりやすい指揮っぷりで、置いてけぼりにならずに済んだ。
尋常ならざる暑さでぐったり、かなりおかしくなっていたけれど、
静かなる音のパワーを受け取りました。
この灼熱地獄なんとか乗り切らないと。(^_^;)

【曲目】
指揮:ユッカ・ペッカ・サラステ
ヴァイオリン:バイバ・スクリデ
シベリウス / アンダンテ・フェスティーヴォ
シベリウス / ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ブラームス / 交響曲 第1番 ハ短調 作品68

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夏の特別公演はアンコールもたっぷりでした。



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みんな楽しいオーケストラ ~3世代で聴こう!~ [Classic]

みんな楽しいオーケストラ ~3世代で聴こう!~@パルテノン多摩(2018/05/06)

いわゆる家族向けのクラシックコンサートです。
ひとりで行くには若干抵抗もあるんだけどね、、
こういった短い楽曲で構成されたプログラムは嫌いじゃないのです。
ながい交響曲も魅力はあるんだけども、浸れない場合もあるしね。
ギャロップ、剣の舞といった超メジャーな曲は、
こういう機会が無いと聴けないですよね。
聞き覚えのある懐かしい楽曲をプロの交響楽団が奏でるわけで、
めちゃくちゃ上手いし、迫力もあるし、爽快であっという間だった。
生演奏のフルオーケストラは何遍聴いても良いもんです。

指揮:海老原 光 
管弦楽:読売日本交響楽団

<第1部>この曲、知ってる!~運動会と校内放送~
カバレフスキー:道化師のギャロップ
ドヴォルザーク:家路(交響曲第9番「新世界から」第2楽章から)
ヘンデル:水上の音楽から“エアー”
J.シュトラウスⅡ世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
ドヴォルザーク:ユーモレスク
ハチャトゥリアン:剣の舞
スッペ:軽騎兵序曲

<第2部>懐かしい!~あの頃の音楽の授業~
ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲から“スイス軍の行進”
マリー:金婚式
ゴセック:ガヴォット
ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ
ケテルビー:ペルシャの市場にて
J.シュトラウスⅡ世:美しく青きドナウ

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指揮者が1曲ごとに解説をしてくれる演出は過去にもあったけど、
今回は抜群に面白かった。このひとテレビでもやれそう。



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♯585 ジェイド <サントリーホール・シリーズ> [Classic]

新日本フィルハーモニー交響楽団 第585回 定期演奏会 ジェイド
@サントリーホール(2018/03/17)

しばらくLIVE が無いので、代わりにクラシックコンサートへ。
場所はサントリーホール、一度訪れてみたかったところです。
すり鉢状で天井高く気品がありました。スタッフが燕尾服なんだ。
音が全方向に飛ぶ、どの席からも近く感じる、ちょうど良い空間。

今回は指揮者自らが作曲したオーガニック三部作。現代音楽です。
テーマである水、紙、大地(陶器)をそのまま楽器として活用していた。
水をぴちゃぴちゃ、紙をがさがさ、奏者が思い切りかき鳴らしている。
心地好いハーモニーよりもパフォーマンス重視。
不協和音、不規則なリズム、どうにも乗れなくて硬直することも。
自然現象とか催事なんかを丸呑みしたような印象だった。
最終曲は壺や植木鉢のような陶器と、
オカリナみたいな笛を起用しちゃんと音階がありました。
オーケストラと溶け込んで、ふつうに聴けましたよ。

空席が目立っていたし、途中で退席するオッチャンもちらほらいた。
現代音楽とクラシックは別物で好みが分かれるところであるが、
胡散臭さ、新しいアイディアを大真面目に奏でている姿が可笑しいのよ。
カラダは乗れずもココロでニヤリ。
新日フィルさん よくやったよ (^.^)


指揮:タン・ドゥン
パーカッション:ベイベイ・ワン、藤井はるか、ジャン・モウ、柴原 誠

タン・ドゥン:オーガニック三部作
Tan Dun’s Organic Music Trilogy
水の協奏曲 ~ウォーター・パーカッションとオーケストラのための~
Water Concerto for water percussion and orchestra
紙の協奏曲 ~ペーパー・パーカッションとオーケストラのための~
Paper Concerto for paper percussion and orchestra
【日本初演】
大地の協奏曲 ~セラミック・パーカッションとオーケストラのための~
Earth Concerto for ceramic percussion and orchestra


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紙のドラムと紙の垂れ幕を揺らして叩いて擦って破って。



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ニューイヤー・コンサート2018 1年の計はお正月にあり! [Classic]

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ニューイヤー・コンサート2018 @すみだトリフォニーホール(2018/01/03)

新日本フィルハーモニー交響楽団による新春コンサート。
振る舞い酒を貰い、ウィーンの調べに乗って新年をお祝いします。
毎年恒例となっていますが、曲目がちょっとずつ変わるんで飽きませんね。
なかでも楽団員をお披露目する協奏曲が今年も健在でした。
オーボエの音色がこんなにも美しく感じるとは。
それからボレロもいいね、なんとも云えん高揚感。
やっぱりね、行って良かったと思ふのです。
実家に里帰りしてからの寄り道。ほっこりして自宅(茨城)に戻る。
・・・が、温まった心も現実に戻される。夜風がすこぶる冷てぇ。
束の間の休暇、もう仕事だ、やってらんねぇ。


【曲目】
L.アンダーソン:舞踏会の美女
L.アンダーソン:ブルー・タンゴ
L.アンダーソン:フィドル・ファドル
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ハ長調 RV447
J.シュトラウスⅡ:ワルツ『美しく青きドナウ』
J.シュトラウスⅡ:皇帝円舞曲
J.シュトラウスⅡ:ポルカ「百発百中」
J.シュトラウスⅡ:アンネン・ポルカ
J.シュトラウスⅡ:ピッツィカート・ポルカ
ラヴェル:ボレロ 
アンコール:ラデツキー行進曲

指揮:円光寺 雅彦
オーボエ:金子 亜未(新日本フィル首席オーボエ奏者)



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みんな大好きモーツァルト [Classic]

みんな大好きモーツァルト@川口リリア(2017/08/16)

夏休み真っ只中のクラシックコンサート。
やっぱりファミリー向けだったかな?
落ち着きのない&ぐずるお子様もいたりして、
ヤツラをなだめる解説付きのゆるい雰囲気でした。
しかしながら演奏は流石プロ。後半の交響曲は惹き込まれました。
耳馴染みのある楽曲を抜粋した形式で、
色鮮やかな音色が無尽蔵にやって来る。
改めてモーツァルトってメロディの宝庫と感じ入る。
かしこまらず、流れのまま受け取ってりゃいい安定感。
隣りや前の席で爆睡しているガキンチョに吊られ寝てしまいそうだった。
ジメジメした気分をやわらげる?さわやかさがありました。


指揮:堀俊輔/ピアノ:草冬香/演奏:東京交響楽団
・・・川口市ゆかりの指揮者と美人ピアニストさん。

【曲目】
きらきら星変奏曲ハ長調
歌劇「フィガロの結婚」序曲
交響曲第1番変ホ長調 第1楽章(8歳で作曲だそうです)
アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章
ピアノ協奏曲第21番ハ長調 第1楽章/第2楽章/第3楽章
交響曲第41番ハ長調 第4楽章(33歳の傑作、ジュピター)
アンコール:ディベルティメント

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立派なシューボックス型のホールだった。市民館のレベルではないね。
音響が凄く良くて驚いた。また来るかも。



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第692回東京定期演奏会 [Classic]

第692回東京定期演奏会<春季> @ 東京芸術劇場

日本フィルの定期公演にいってきました (2017/07/08)。
ラヴェルのこの曲がもう一度聴きたくて。
左手しか使わない縛りが、ピアニストの演奏をダイナミックに魅せる。
独特のリズム進行とジャズっぽいのが好き。
「ツァラトゥストラはかく語りき」は初モノ。
映画で使われた冒頭部分しか知らなかったです。
優雅だったり、キラキラしたり、不規則にゆれて鐘の音で終わった。
思いのほか長編で複雑で大曲だったのね。
それと広上氏の指揮っぷりはあいかわらず面白いな。JUMP!JUMP!
彼の動きをまじまじと観察すると初めて聴く曲でもヒントになるもんね。
あたしみたいな素人にはうってつけだ。

五月から三ヵ月連続でコンサートへ来てしまったべ。
あれっ、クラシックがこんなに好きだったっけ。
終わって暫くしたらまたチケット探しているもんな(アホみたいに)。
ココロの病みがくすぶっている?キリがないから自重せねば。


指揮 :広上淳一
ピアノ:ジャン=エフラム・バヴゼ
演奏 :日本フィルハーモニー交響楽団
モーツァルト :歌劇《魔笛》序曲
ラヴェル :左手のためのピアノ協奏曲
R.シュトラウス:交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》

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アンコールは右手も使ってました。



MUSIC TOMORROW 2017 [Classic]

MUSIC TOMORROW 2017 @東京オペラシティ(2017/06/09)

6月9日ロックの日にクラシックコンサートへ。
クラシックというか、オーケストラによる現代音楽というジャンルかな。
N響による尾高賞受賞のお披露目のプログラムであったのだが、
一番印象に残ったのはターネイジのピアノ協奏曲。
反田恭平氏(情熱大陸に出てきた人だっ)の演奏がノリノリで素晴らしかった。
曲自体が複雑で面白くて、スウィングしたり、一人で慕情にふけったり。
終演時の拍手が今日一番大きかった。みんな惹き込まれていた証し。

1曲目のシェイズ・オブ・オーカーはパーカッションのオンパレード。
邦楽を連想させる技法と現代音楽特有の緊張感があったのに対し、
受賞した2曲はクラシックの聴きやすさが残っていた。
「武満徹」が隠れたキーワードのようでした。個性がでますよね。


指揮 :ローレンス・レネス
ピアノ :反田恭平
演奏 :NHK交響楽団
岸野末利加:オーケストラのための「シェイズ・オブ・オーカー」(2017)[NHK交響楽団委嘱作品・世界初演]
マーク・アントニー・ターネイジ:ピアノ協奏曲(2013)[日本初演]
一柳 慧:交響曲 第10番 ― さまざまな想い出の中に ― 岩城宏之の追憶に(2016)[第65回尾高賞受賞作品]
池辺晋一郎:シンフォニーX「次の時代のために」(2015)[第65回尾高賞受賞作品]

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初めての東京オペラシティ。いかにも新宿のビルってデザイン。
水平垂直な木目の内装、立方体の大きな空間で良い反響。
3階のバルコニー席はステージが見切れてしまうが、指揮者の表情が見える。
音が下から突き上げてきて意外と楽しい。この安い席で十分だ。


LFJ 2017 [Classic]

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2017 @東京国際フォーラム(2017/05/06)

LFJ 2017 の最終日、ファイナルコンサートへ。
314 で熟練されたヴァイオリンの音色に感心させられ、
315 でショパンのピアノにうっとり、包み込まれるような感覚。
ソリストがいるとその人ばかり追ちゃって、凄いの一言。
316 はガラコンサートならではの力の入れ方、華やかさ。
曲目が多く並んでメリハリがあり演者の熱気が伝わる。
なんていうか同じテーマでも各公演ごとに趣きが替るクラシックの奥深さ。
連チャンでの疲れも爽快で、ぶわっと吹き飛ぶわね。
・・・でも終演が23時前なのでそそくさと茨城へ帰るはめに。
毎度のことながら電車のことが頭にあって余韻に浸れませんがね、
参加してみると楽しいですよん。

314 
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61

315 
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22

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316 
ファイナル・コンサート「舞曲の祭典」
ベネッティ:ロック&ドラム
サン=サーンス:オペラ「サムソンとデリラ」から バッカナール
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28
ハチャトゥリアン:「仮面舞踏会」から ワルツ
ハチャトゥリアン:剣の舞
リスト:死の舞踏
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番・第3番・第17番・第5番



NHK交響楽団 第1856回 定期公演 [Classic]

N響の第1856回 定期公演@NHKホール(2017/02/11)

休日で当日券が売られていたので、東京に出てきたついでに寄ってみた。
プログラムを見ると何やらマニアックな感じがして、
売れ行きはいまいちだったのかも(私は全曲初めてなんですがね)。

で、やっぱり前半の2曲は、クラシックでは珍しくひねくれていた。
演奏後の拍手もやや小さいような気もしたが仕方ないか。
でもコンサートでアコーディオンを聴くのは新鮮だったし、
アコーディオンと管楽器との掛け合いは楽しかった。
前衛的・即興的な要素があったような。そんな感じです。
個人的にはある程度ひねくれていたほうが惹きつけられる。
休憩を挟んでのシベリウスはクラシックらしい楽曲。
とくに第4楽章の重低音のずっしずっしと鳴り響く
これでもかっていうフィナーレの盛り具合はなかなかの迫力でした。
低音好きなのでこれもよかった。
自由席は1500円だしね、両隣は空席で肘掛左右占領でゆったり。
終わってみれば私好みでお買い得でした。


【曲目】
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
アコーディオン:クセニア・シドロヴァ
ペルト/シルエット ― ギュスターヴ・エッフェルへのオマージュ(2009)[日本初演]
トゥール/アコーディオンと管弦楽のための「プロフェシー」(2007)[日本初演]
シベリウス/交響曲 第2番 ニ長調 作品43

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アンコールは打って変わって叙情的でした。うっとり。


ニューイヤー・コンサート 二〇一七 [Classic]

ニューイヤー・コンサート 二〇一七 @すみだトリフォニーホール

新年恒例のクラシックコンサート(2017/01/03)。
女性演奏者はドレス姿、指揮者は紋付き袴。
新年ならではの華やかさ。
そんで今年はJ.シュトラウスⅡ三昧。
ポルカあり、ワルツあり、明るくてサクサクと進行していく。
休憩をはさんでの、カラーズというのは元々吹奏楽の曲。
オーケストラ版をプロでやるのは世界初なんだとか。
ゴチャゴチャっとしていて、躍動感もあって、ヘンテコな雰囲気。
演者と司会の掛け合いも意外と面白かった。
管弦楽のためのラプソディーは、日本の民謡をたくさん取り込んだ楽曲。
まるで和楽器のように聴こえて不思議だった。
前半は王道、後半はユニークな構成で楽しかったね。
お祭り気分になれるコンサートであった。


【曲目】
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇『こうもり』序曲
J.シュトラウスⅡ:ポルカ・シュネル『雷鳴と電光』
J.シュトラウスⅡ:トリッチ・トラッチ・ポルカ
J.シュトラウスⅡ:新ピッツィカート・ポルカ
J.シュトラウスⅡ:ポルカ・シュネル『観光列車』
J.シュトラウスⅡ:ワルツ『美しく青きドナウ』
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇『ジプシー男爵』序曲
アッペルモント:トロンボーンのための『カラーズ』(オーケストラ版)
外山雄三:管弦楽のためのラプソディー
(アンコール ラデツキー行進曲)

演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:原田 慶太楼
トロンボーン:山口 尚人(新日本フィル 副首席トロンボーン奏者)
司会:田添 菜穂子


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明けましておめでとうございます。
2017年もマイペースでやっていくつもりですが、よろしくお願いいたします。^^;


ドラゴンクエストコンサート [Classic]

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東京シティ・フィルのドラゴンクエスト交響組曲@市川市文化会館(2016/09/17) 

毎年毎月全国のどこかで催されているドラゴンクエストコンサート。
かく言う私も今回初めて行きました。
子供っぽいようだけど、お客さんは大人ばかりで一安心。
が、やはり普段のクラシックコンサートとは異なる雰囲気。
皆ドラクエファンであることは聞こえてくる会話ではっきりした。
ある意味オタクの集いとも。(^^ゞ

曲目はすごろくのテーマもあるし、ドラゴンクエストⅢのリメイク版から。
一曲一曲は短いけど、上手く編曲してクラシックコンサート仕様。
とぉっても懐かしいんだけど、オーケストラで聴くと新鮮な気持ち。
音楽を聴くことは「ココロの貯金」を貯めることなんだそうで、
このコンサートの経験値でレベルがひとつ上がりました。
ゲーム音楽でも感動は変わらないです。

Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ のロトシリーズファミコン版は
ふっかつのじゅもんを間違えたり、ぼうけんのしょが消えちゃったり
今思えば子供泣かせなシステムだったよね。
でもでも、特にⅢは、自由度が広がって名作中の名作。
一度クリアしてからも遊び人を無駄に育てたり、
しあわせのくつ、ふしぎなぼうし、まほうのビキニ、、、
レアアイテムはいつの間にかコンプリートしていた。
たとえ親に怒られても呆れるほど遊んだよな。
もうさすがにゲームやらなくなったけど、
なんなら今年30周年のどさくさに、国民栄誉賞あげても良いのでは?
・・・いつもの回顧録でした。


すぎやまこういち 交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」そして伝説へ

指揮:井田勝大
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

1. ロトのテーマ
2. まどろみの中で
3. 王宮のロンド
4. 世界を回る(街~ジパング~ピラミッド~村)
5. ローリング・ダイス
6. 冒険の旅
7. ダンジョン~塔~幽霊船
8. 戦いのとき
9. 回想
10. 鎮魂歌~ほこら
11. 海を越えて
12. おおぞらをとぶ
13. ゾーマの城
14. 戦闘のテーマ~アフレガルトにて~勇者の挑戦
15. そして伝説へ
アンコール
16. 交響組曲「ドラゴンクエストⅦ」より 血路を開け~強き者ども
17. 交響組曲「ドラゴンクエストⅩ」より 序曲Ⅹ